親カツ!!
親子で乗り切る「今」の就活
あさがくナビ(朝日学情ナビ)就活ニュースペーパー親カツ!!トップ > 親の心得

親の心得

お子さんの就活をサポートするための
ヒントをお届けします

親の就活3大NG

親の思い子知らず? いえいえ、迷惑です。

過保護

いくらお子さんのことが心配でも、親が就活の表舞台に出てはいけません。就活は社会人の入口です。子どもの代わりに親が企業に連絡したり、スケジュールが重なって参加できない子どもの代わりに企業説明会に参加したりしたら、採用担当者がどう感じるかは明らかです。「自立できていない」「過保護な家庭」という印象がプラスに働くことはまずありません。親が会社に接触することは、非常時を除き基本的にNGです。

過干渉

「今日はどの会社? 面接の準備は?」「○○ちゃん、もう決まったみたいよ。あなたはまだなの?」「公務員を目指しなさい」「焦らず大学院に進んだら?」「TOEICとか大事みたいよ、今から英語の勉強したら?」「(テレビのCMなどを見て)この会社よさそうじゃない」「大きな会社がいいぞ」「そんな聞いたことない会社、やめなさい」「営業? 大変よ。向いてないんじゃない?」「そんなことだから落とされるのよ」……。

つい口に出してしまいそうな言葉ですよね。お気持ちはわかりますが、ぐっと飲み込みましょう。価値観の押しつけはお子さんの可能性をつぶします。細かなチェックや露骨な関心、時代錯誤のアドバイスや無神経な発言に子どもは悩み、傷つきます。

本人が納得していないのに、親の意を受け入れて就職したらどうなると思いますか。仕事がしんどいとき踏ん張れるでしょうか。若年離職にもつながりかねません。就職先は、最後は本人が納得して決める、ここがポイントです。

無関心

精神的な負担が大きく、一部の優秀な学生を除けば、一人で乗り切るには荷が重いのが今の就活です。興味も示さずに「好きにしたら」と突き放すのはやめてください。まずは大いに関心を持ち、今どきの就活を知ってください。陰でサポートし様子を見ながら、悩んだり困ったりしているようなら状況を聞いてみましょう。もちろん相談されたら積極的に助言してあげてください。

話を聞くというより、話し相手になって、お子さんの考えを整理する手伝いをしてみてはどうでしょう。自分からあまり話をしない子には「いつでも相談にのるからね」「親に話しづらかったら、知人を紹介するから話を聞いてもらったら」などと提案するのもいいでしょう。

親にしかできないこと

就活資金の援助

就活にどのくらいお金がかかると思いますか。身だしなみから、スマホ代、交通費まで、意外に出費が多いものです。東京で1日数社の会社説明会をハシゴするだけでも交通費が結構かかりますが、住んでいる地域によっては、東京や大阪・名古屋など都会に行ったり宿泊したりするために多額の費用が必要です。

首都圏に住んでいて東京の企業に就職を希望する学生でも計十数万円といわれ、地方の学生が東京で就職を希望する場合は20万円を超すこともあります。なかなか内定が決まらず長期化すれば、さらにふくらみます。ES用だけで数十枚必要な証明写真も、専門の写真館で撮る学生が増えています。

かかるお金は大きく分けて、
  (1) リクルートスーツや靴、カバン
  (2) 証明写真
  (3) 交通費(遠方の場合は宿泊費も)
  (4) パソコンやスマートフォンの本体費用や通信費
  (5) 就活対策本などの書籍代
  (6) 食事代やコーヒー代
  (7) 美容室代やクリーニング代、化粧品代
   ――などが挙げられます。なお、今の就活では、会社説明会や面接の予約などを入れるためにスマホは必携です。

もう20歳を超えているのだからすべて自分で賄うべしという方針のご家庭もあるかもしれませんが、就活は遊びではありません。いざというときにはご支援を。

子どもの視野を広げるお手伝い

就職を意識し始めるころ、多くの学生は「消費者目線」で企業を探しがち。消費者に商品やサービスを直接提供する有名な「BtoC企業」ばかりに目がいきます。だから、そこにエントリーが殺到するのですが、世の中には、消費者には直接関わらず、企業同士でビジネスをしている「BtoB(企業間取引)企業」がたくさん。一般には有名でなくても、優良な企業も多くあります。こちらにも目を向ける「ビジネス目線」が必要です。仕事の経験、知識、あるいは新聞などを駆使して、広い視野を持てるように導いてあげてください。

経団連加盟企業は約1300社、東京証券取引所など全国の株式市場に上場している企業だけで3500社もあります。新聞の株価欄を開いてみてください。上場企業は日本を代表する企業ですが、私たち大人でも知らない優良なBtoB企業がたくさん名を連ねています。

中堅・中小企業の魅力も伝えてください。国内の企業の総数は382万社。そのうち実に99.7%が中堅・中小企業です。まさに日本の経済を支えているのは中堅・中小と言えます。

2018年卒の大卒求人倍率は1.78倍ですから、全員椅子に座れるはずですよね。ところが、企業の規模別に倍率を見ると、全く違う景色が見えてきます。

従業員300人未満の中小企業は1人あたり椅子が6個以上ある一方、1000人以上の大企業はほぼ1人に1個です。5000人超の大手の倍率は、2016年卒の0.70倍をピークに2年続けて急落。2010年卒の0.38倍並みの衝撃的な低さで、椅子は3人に1個ほどしかありません。大企業に限れば「買い手市場」化が進み、2018年卒は実は「超狭き門」だったのです。この数年「売り手市場」が続き、学生の大手志向が強まったのが原因です。「自分も大手に入れるんじゃないか」と多くの学生が考え、大手にエントリーが集中したわけです。

裏を返せば、大手だけでなく、早めに、BtoBや中堅・中小企業にも目を向ければ、お子さんの可能性は一気に広がります。ぜひ、ビジネス目線で企業選びの手助けをしてあげてください。新聞で子どもが関心をもつ業界の記事を見つけたら、示してあげましょう。

親の仕事についても、話してみてください。普段は仕事の話などしない家庭が多いと思いますが、就活はよい機会です。どんな仕事をしているのか、できるだけ具体的に話してあげてください。ひとことで「営業」といっても、学生は具体的な中身はほとんど知りません。会社とは何か、親の職業感、やりがいなどを話しましょう。

自己分析のお手伝い

就活で必ずやらなければならないことに「自己分析」があります。自己分析は内省的な作業ですから、内にこもって行き詰まる学生もいます。自己分析で悩んでいるようなら、親の出番です。子どもの良いところを一番知っているのは、なんといっても親です。しかも、自分では気づかない長所、短所がきっとあります。

ただ、最初から「あなたはこうよね」と言って聞かせるのではなく、対話をしてみてください。たとえば、「アルバイトでどういう役割をしていたの」「困ったことはあった?」「その時あなたはどう思ったの」というようにエピソードを聞き出しましょう。そのエピソードを生かして「あなたのいいところはそこよね」と親の知っている子どもの良いところを伝えましょう。この過程なしに、「あなたのいいところはここよ」と言っても、なかなか聞く姿勢になれないのが、就活時期の子どもです。

面接では、中学や小学生のころのことまで遡って人柄を確かめようとする企業もあります。古いアルバムや資料を引っ張り出して、あのときあなたはこうだったと話してあげるのも手助けになります。

ES、面接、身だしなみのアドバイス

就活について率直に話し合いができる信頼関係が成り立ったら、いろいろ助言してあげてください。否定するのではなく、提案する形にしましょう。親の価値観の押しつけはNGです。会社で面接官を務めた方もいるでしょう。本人が望めば、面接官役やESのチェックを買って出てください。身だしなみも大事です。髪型やスーツのしわなども見てあげてください。

知人の大人の紹介

今の大学生は、知らない大人と1対1で話す機会がほとんどありません。行動範囲が限られている学生がふだん接する大人は、大学の先生、アルバイト先の社員くらいで、社会人と1対1で話すことに慣れていないものです。社会人との会話がいきなり面接本番では、緊張しないわけがありません。

そこで、友人や会社の同僚など知人を紹介してみてはいかがでしょう。お子さんが志望する業界の知人を紹介できれば、OB・OG訪問の代わりになります。面接の練習にもなります。知人のOKが出たら連絡は本人にさせましょう。社会人として、大人に連絡・話をするマナーについても見てもらいましょう。

先輩内定者から「親御さんへのメッセージ」

「求められたら助ける」スタンスで
「気持ちよく就活できる環境づくり」をしてあげてください。心配な気持ちはよくわかりますが、その心配が知らず知らずのうちにお子さんにとってプレッシャーになってしまうことがあります。私の両親は心配してくれているとは感じましたが、直接言葉をかけられることはあまりなく、「求められたら助ける」スタンスで接してくれました。そのほうが気楽で、就活中に変にプレッシャーを感じることがなく、良い結果につながったと思います。(男子)

四つのお願い
 (1)あからさまな興味関心を子どもに見せないでください。
 (2)兄弟と比較しないでください。
 (3)子どもの人格を否定しないでください。
 (4)遠くから見守っていてください。(男子)

「一番の味方」だと伝えて
子どもの一番の味方であることを伝えてください。応援してくれている人がいると思うと、それだけで自信につながります。(女子)