ES対策実践講座

朝日新聞presents あさがくナビ就職支援セミナー seminar02 面接対策実践講座

面接「基本のき」を知ろう

面接の目的は何でしょうか?

それは、あなたと企業の相性をお互いにチェックするための「お見合い」のようなものです。

面接での対話を通じて、企業側は、「この学生は会社で活躍できそうか」「会社に貢献できる人材になりそうか」「仲間として一緒に働きたいか」などを判断します。

一方、学生にとっては、「自分」という商品を売り込むためのプレゼンの場であり、企業の人と直接話せる千載一遇のチャンスです。

普通の会話とは違うことは、「初対面の年上を相手に話す」「短時間でわかりやすく自分を売り込む」という点です。

最初のうちは誰でも緊張するでしょう。でも、安心してください。面接の技術は才能ではなく、誰でも習得することができます。

まず、以下の3つのポイントに気をつけましょう。

~誰でもできる面接対策~

  1. 第一印象を明るく元気に
  2. 話す中身を具体的に
  3. わかりやすく伝える
  4. なるべく短く伝える

1.第一印象を明るく元気に
「人は見た目が9割」と言ったら大げさですが、面接では第一印象がとても大事です。
清潔感のある身だしなみと、明るく元気な話し方を心がけましょう。

小さい声の人は、せっかくいいことを言っていても印象に残りません。
大きめの声でハキハキと話しましょう。

初対面の人を相手に話すのは緊張しますが、相手の目をきちんと見てください。
面接担当者が複数いる場合は、話しながら視線を一人一人順番に合わせるようにしましょう。

姿勢も大事です。背筋をのばし、胸を張ってください。
猫背だったりうつむいていたりすると、やる気がない人に見えてしまいます。

表情も笑顔で。
普段から自然な笑顔が出るように、鏡の前で口角を上げる練習をしてみてください。

2.話す中身を具体的に
面接で自分の体験を話すときは、ESと同様、具体的であればあるほど相手の印象に残ります。
「何をしたか」だけでなく「なぜそうしたのか」「どのようにしたのか」「結果はどうなったのか」なども説明できるように。

体験を語る時は、何か困難なことを通じ、あなた自身が成長したエピソードを伝えるとよいでしょう。
「困難」→「工夫」→「克服」の「踏み台ジャンプ方式」で、問題解決能力をアピールしましょう。

3.なるべく短く伝える
1人当たりの持ち時間は、想像以上に短いです。

何か質問されたら前置きの言葉は不要ですので、質問にすぐに答えてください。
1回の答えは15秒から長くても1分で。
ダラダラ話すと相手は聞いてくれません。
「15秒なんて短すぎる」と思うかもしれませんが、テレビCMは通常1本15秒です。
たった15秒で視聴者に的確な情報を提供し、強く印象づけることは可能なのです。

面接の現場では、最初の数秒で第一印象が決まり、数分で採否が判断されるのが実態だと言われています。

4.わかりやすく伝える
質問に答える時は、「結論」を先に言うようにしましょう。

「結論」→「理由や具体例」→もう一度「結論」の順で話すと効果的です。
話し方は、普段友だちと話す時よりも、はっきり・ゆっくりと。
1分間あたり300文字ぐらいが適切です。

ちょうどNHKニュースのアナウンサーが話すスピードです。
といっても、アナウンサーのようにしゃべるのは難しいので目安程度に。
緊張すると早口になりがちな人は、特に意識してみてください。

普段、自分がかしこまった場でどんな風に話しているか、
意識したことがない人が多いと思います。
面接で話す内容が決まったら、一度鏡の前で練習してみてください。スマホで録画するのもいいでしょう。
自分の表情や声の大きさ、話すスピード、口癖などをチェックしてみましょう。
どんなにいい内容を話しても、話し方がさえないと相手に伝わりません。