インターンシップ&オープン・カンパニー ガイド
【建設・住宅関連】

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川口組多様な人材、研究開発で
未来の土木建設技術を創造
次の100年も支える

Re就活キャンパス(旧あさがくナビ)でチェック&アクション

「瀬戸テクノセンター」の事務所棟には、現場の建設機械を遠隔操作で動かすコックピットを設置する予定。業界が抱える課題である人材不足に対し、「自動化」「遠隔化」「効率化」の技術で積極的に解決を図る

巻頭特集

創業110年以上の歴史を持つ川口組。国内初の地下鉄工事をはじめ、ダムや橋梁、鉄道、高速道路など、長年にわたり日本のインフラ施工を支えてきた土木建設会社です。川口組はいま、グローバル採用を進めるほか、技術開発拠点「瀬戸テクノセンター」を開設するなど「攻めの姿勢」を強めています。社に新風を吹き込む海外の若手女性社員を交え、「Re就活キャンパス」福井洋平編集長が対談しました。

2025年夏、愛知県瀬戸市に新たな技術開発地点「瀬戸テクノセンター」がオープンする。建設機械を収める「新しい倉庫」に、土木建設技術の研究開発拠点と最先端の建設機械のギャラリーを併設。この「魅せる倉庫」は、業界のなかでもユニークな試みだ。設計は、2021年に完成した名古屋市・千種の新社屋を手がけたwithU architects 一級建築士事務所が担当。倉庫とは思えない、スタイリッシュなデザインに仕上がった。最新技術で次の100年を切り開く―。瀬戸テクノセンターは、「攻めの姿勢」で最先端の技術に取り組む川口組の次世代のシンボルとなる

国籍・学歴は関係ない
「やる気」重視で人材を採用

福井 ジョエラさんは、フィリピンのアテネオ・デ・ダバオ大学のご出身で、入社3年目とのことですが、川口組に進もうと思ったきっかけを教えてください。
ジョエラ 私は建物やインフラがゼロから立ち上がる工程を見るのが好きで、大学では土木工学を専攻していました。日本のインフラはすごく進んでいることを知っていたので、将来は日本で働きたいと思い、インターネットで日本の建設会社を探しました。そこで目に留まったのが川口組です。歴史のある会社で、土木の最先端の知識や技術が豊富で、また社員一人ひとりの成長を見守ってくれる中小企業ならではの魅力を感じました。
福井 ジョエラさんを採用された後藤さん、その頃から海外の人材を募集していたのですか。
後藤 特に海外向けのリクルーティングサイトを設けているわけではありませんが、当社に興味を持ち、やる気のある人材であれば、国籍や学歴を問わず採用していました。現在はジョエラさんを含め3名の外国人が活躍しています。ジョエラさんからはメールで応募をいただき、サイトで見た情報と実際の仕事に相違がないように、日本でいくつかの現場を見ていただきました。
ジョエラ 川口組は道路だけではなく、ダムやリニア関連工事、桟橋改修など、さまざまな土木構造物に関わっています。その現場を見て、ここで働きたいと思いました。
福井 現在はどのようなお仕事をされていますか。
ジョエラ 主にICT測量に従事しています。その他、社内外で使うプレゼンの資料や動画の編集、特許申請のための資料作りなどの事務作業も行っています。
福井 やりがいに感じることは何でしょうか。
ジョエラ 測量では、一回の測定で広範囲の点群データを取得することができる3Dスキャンの計測器を新たに導入したばかりです。どこに計測器を据えれば効率的に測定ができるかを考えて、事前によく現場を観察するように心がけています。生成した点群データは、元々の設計図と実際の現場の形状の違いを明らかすることに役立っているので、すごくやりがいを感じています。
福井 川口組で達成したい夢は何でしょうか。
ジョエラ 施工管理士として現場に配属されることを目指しています。それにはもっと経験を積んで、日本語の能力も高めないといけないと思っています。
福井 後藤さんがジョエラさんに期待することは。
後藤 すごく思慮深いので、周囲が気づいていないことには意見を出して、挑戦したいことをもっとアピールしてもらいたいですね。

大手のビッグプロジェクトで得る
経験・ノウハウを技術開発に還元

入社3年目のカンティガ・ジョエラ・チャーリンさん(写真左)。採用後、オンラインで日本語を学び、現在は流暢に会話する。工事部で採用も担当の後藤崇志さん(写真右)

福井 この7月に「瀬戸テクノセンター」がオープンするということですが、設立の狙いは何ですか。
後藤 自社の建設機械を置くための倉庫ですが、単なる倉庫ではなく、最先端の技術を展示するギャラリーを備えた「魅せる倉庫」となります。同時に、技術開発の拠点となる事務所棟を併設します。またすぐ近くには、試行や実験を行ったり、掘削機の実習をしたりするトレーニングヤード(仮称)を同時期にオープンします。
福井 どのようなものが展示されますか。
後藤 ギャラリーには、コンクリートの表面処理をする最先端のウォータージェット機械や、協力業者と開発・製作した切削アタッチメントを展示します。切削アタッチメントは、ジョエラさんに資料作りを手伝ってもらい、特許を取得したものです。事務所棟には、建設機械を遠隔操作で動かすコックピットを設置する予定です。
福井 「最新技術で次の100年を切り開く」と謳っていますが、なぜこれほどの技術力があるのでしょうか。
後藤 当社には110年を超える歴史があり、元請けの大手建設会社との付き合いも100年ほどと長いです。常に大きな現場に携わることで、そこで培われた経験とノウハウを最先端の技術開発に還元することができます。また近年の人材不足の課題はマンパワーだけでは解決できないことから、「自動化」「遠隔化」「効率化」達成のための技術開発に積極的に取り組んでいます。
福井 これから入社してくる若い社員さんには、どのようなことを期待していますか。
後藤 当社は土木建設会社ですが、理系・文系問わず募集を行っています。新卒・中途問わず文系の方の割合は多くなってきています。もちろん文系の方にも資格取得支援など手厚くサポートします。最初のスタートは違うかもしれませんが、何に対しても興味をもって意欲的に取り組める方といっしょにお仕事がしたいですね。
福井 川口組のアピールポイントを教えてください。
ジョエラ 学ぶ意欲があれば、成長できる会社です。
後藤 大企業に入らなくても、当社ではスケールの大きなプロジェクトに携われます。そして最先端の技術に挑戦できます。これが川口組の強みだと考えています。

「Re就活キャンパス」の目 ――――

土木業界課題に技術で真っ向勝負
次の100年につながる進化へ

「Re就活キャンパス」編集長 福井洋平

 歴史と地図、両方に刻まれる仕事を100年以上積み重ねてきた川口組。大きな現場に携わりつづけて培った高い技術力をもとに、インフラ老朽化と人手不足という業界が直面する課題へ真っ向勝負を挑んでいます。そのダイナミックなパワーが、海を超えジョエラさんら入社希望者をも引き寄せているのです。瀬戸テクノセンターでは、「魅せる倉庫」という新たな挑戦も。次の100年につながる、進化の予感がある会社です。

社名
株式会社川口組

インターンシップ&オープン・カンパニー情報

【募集職種】
施工管理
【応募方法】
「R e 就活キャンパス」よりエントリーください。
【対象卒業年】
2027年卒
【インターンシップ&オープン・カンパニー情報】
名古屋開催
建設業界を知る・体験する1Day仕事体験会
【インターンシップ等詳細】
「楽しくわかりやすく」をモットーに建設土木について一緒に学んでいきましょう。測量体験や現場見学等のプログラムも用意しているので、働くイメージについても掴んでいただけます。見学に行く場所は普段入れないようなところなので、貴重な体験ができるハズ!
また、現場社員と話す機会も設けて いるので、働くイメージをしっかりと掴めます。体験実習では導入したばかりの最新機械の体験をしていただきます!
Re就活キャンパス(旧あさがくナビ)でチェック&アクション
会社データ
【事業内容】
建設業(土木工事一式)高速道路、橋梁、ダム、造成、河川地盤改良、上下水道等のコンクリート構造物の構築及び施工管理
【本社】
〒464-0858 愛知県名古屋市千種区三丁目12番3号
【資本金】4350万円
【売上高】43億円
【設立】1910年7月
【従業員数】80人

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