【理系の就職活動】スケジュールや面接など就活でやるべきことを解説

理系の就活生は必読!
「自由応募」と「学校推薦」の
違いと注意点5つ

スーツ
理系の就職活動には、応募方法が2種類あります。それは「自由応募」と「学校推薦」です。どちらもメリットとデメリットがあるので、理解すると就職活動がスムーズになります。ここで「自由応募」と「推薦応募」の違いと注意点を説明します。

理系の就活方法は「自由応募」と「学校推薦」の2種類

理系の学生の就活方法は2種類あります。

自由応募


学校推薦

自由応募とは、自分で企業を選び、新卒採用枠に応募する就活方法です。学校推薦とは、大学または教授からの推薦状をもらい、推薦で応募可能な企業へ就職するという方法です。それぞれについての概要、メリット・デメリットについて紹介します。

自由応募とは?

疑問を浮かべる女性
自由応募とは、自分から企業に直接アプローチをかける就活方法になります。会社説明会、OB訪問、インターンシップへの参加、またリクルーター面接などを利用して選考に進みます。文系学生の就活方法と同じ方法のため、学校推薦と比べてライバルが多くいます。

自由応募のメリット・デメリット

自分で企業を自由に選択して選考を受ける自由応募。メリット・デメリットは次の通りです。
メリット デメリット
・選択肢が多い
・専攻に関係なく志望できる
・複数の企業の選考を同時に進められる
・競争率が高い
・面接・試験などが多い
最大のメリットは、企業を自分で選択できること、学校の専攻に関わらず志望できる点にあります。また複数の企業の選考を並行して進めることも可能です。
裏を返せば、同様のライバルが多くいるため、自然と競争率は高くなります。またES(エントリーシート)、筆記試験、面接などが多く用意されており、内定まで多くの時間を費やすというデメリットも持ち合わせています。

学校推薦とは?

学校推薦とは、学校あるいは教授から企業に推薦して選考に進む就活方法です。こちらは文系の大学ではあまり見ない方法になります。
企業から学校あるいは教授に、何人欲しいと指定されていることもあります。学校からの推薦のため、自由推薦よりも高い確率で就職できますが、稀に落ちることもあり、辞退はできないという側面もあります。また推薦枠に選ばれるかどうかは、早い段階から決定されます。

学校推薦のメリット・デメリット

学校からの推薦をもらって選考を受ける学校推薦。メリット・デメリットは次の通りです。
メリット デメリット
・内定が出やすい
・競争率が低い
・面接や試験が少ない
・辞退ができない(法的な強制力はないが、推薦した学校や教授の信頼関係を壊してしまう恐れがあるため、原則できない)
・選択肢が狭い
学校推薦は学校、教授からの推薦のため、内定が出やすく競争率も低い、というのが特徴になります。また面接、試験が免除されることもあり、短い期間で就活を終わらせられるメリットがあります。
デメリットは学校からの推薦のため、辞退ができないという点です。法的な強制力はありませんが、推薦枠は学校や教授と企業との信頼関係から用意されるため、辞退は信頼の悪化に繋がります。そういったことから、辞退はできないとされています。また、推薦で就職できる企業の選択肢は狭いため、推薦を受ける代わりに自由応募のように選ぶことはできません。

就活で自由応募と推薦応募を決める際の注意点5つ

チェックボックス
就活で自由応募と推薦応募を決める際には、注意点が次の5つあります。

推薦応募・自由応募の有無はしっかり確認する


自由応募から学校推薦に切り替えは注意


安易に推薦状を渡さない


学校推薦できる企業は1社だけ


学校推薦でも落ちることはある

それぞれの注意点について詳しく説明します。

注意点1. 推薦応募・自由応募の有無はしっかり確認する

企業の募集枠には「推薦」「自由」「両方」と3種類設けられています。推薦は学校推薦、自由は自由応募の枠となります。両方と記述のある企業は推薦、自由のどちらでも受けつけているということになります。
両方を受け付けている企業の場合、第一志望で受ける場合は推薦で、第一志望群または第二志望以下の場合は自由で受けるという使い分けが可能です。
推薦、自由といった応募枠は、その年で状況が変わります。しっかりとチェックしましょう。

注意点2. 自由応募から学校推薦に切り替える場合

学校推薦と自由応募を併用している企業の場合、自由応募での選考を受けつつ、途中で学校推薦へ変更できる場合があります。一先ず自由応募で出してみて、第一志望として意思が固まったら推薦にしてしまおう、といった場合に利用可能です。
ただし、自由応募のどの段階の選考であっても、いったん不合格の結論が出てしまうと、それから学校推薦へ切り替えることのできない企業が多くあります。

注意点3. 安易に推薦状を渡さない

自由応募で選考を進めている際に、最終面接付近で推薦状を持ってきてくださいと言われることがあります。第一志望の場合は推薦状を渡しても問題ありませんが、他に気になる企業がある場合は、誠意を持って告げましょう。一度推薦状を渡すと、内定が出た際に辞退できず、別の企業の選考を受けられなくなります。

注意点4. 学校推薦できる企業は1社だけ

学校推薦は第一志望にしか出すことができません。「もし落ちた時のために」と思っても、同時に2つ以上の会社の推薦状を書いてもらうことはできない、ということを覚えておきましょう。
ただし第一志望の企業が不採用となった場合、枠に空きがあれば次の企業に推薦を出してもらうということは可能です。また、推薦状発行までのプロセスであれば、複数の企業を並行して受けていても問題はありません。

注意点5. 学校推薦でも落ちることはある

学校推薦は就職を確約するものではありません。OB訪問、リクルーター面接と、真剣にこなしていかないと断られることがあります。自由応募と変わらず、自己分析や業界研究、面接練習などの準備を行いましょう。
もし学校推薦を第一としているのであれば、自由応募での就活は並行して行えます。自身の経験にもなりますので、積極的に参加していきましょう。

理系の就職活動は自由応募と学校推薦を上手に活用しよう

自由応募と学校推薦について、またそれぞれのメリット、デメリットについて紹介しました。
自由応募は自分で企業を探し、エントリーを行う方法に対し、学校推薦は学校または教授から推薦状をもらい、選考に臨む就活方法になります。
第一志望の企業の推薦がもらえるのであれば、自由応募よりも就職率は高いため、積極的に活用していきたいところです。もし、滑り止めとして推薦を受けよう、ほぼ確実に内定が取れるから余裕だ、と考えている場合は一度考え直しましょう。推薦は辞退することができないため、他に良い企業が見つかっても選考は受けられません。また推薦は内定を確約するもではなく、落ちる場合もあります。推薦をもらう際も自由応募と同じように、真剣に就活に臨んでください。
自由応募と学校推薦を上手に活用して、自分に合った企業に就職できるよう就活を進めていきましょう。