ES対策実践講座

朝日新聞presents あさがくナビ就職支援セミナー seminar02 ES対策実践講座

#2 何を書くか?7つのポイント

人気企業には、それこそ数千通ものESが殺到します。

では、企業側で「読み飛ばされてしまう残念なES」ってどんなものか想像できますか?

空白が多く、雑に書かれたESは、まず読んでもらえないでしょう。

また「ありきたりな内容」「誰でも書ける無難な内容」のESも、読み飛ばされてしまう可能性が高いです。同じような話が何人も何人も出てくると、担当者も内心うんざりします。

平凡な書き方では、印象に残りません。

大事なのは自分にしか書けないオリジナルの内容にすること。

採用担当者に「おっ、この学生は面白そうだ。会ってみたいな」と思わせるような、オンリーワンのESを目指しましょう。

オンリーワンのESを書く7つのポイントをお伝えします。

~オンリーワンのES 7つのポイント~

1.自分の体験をとことん具体的に書く

2.なぜ、どう行動し、何を得たかを伝える

3.修飾語ではなく、数字やデータで語る

4.自分の長所を5つ用意する

5.体験をストーリーで伝える

6.自分のホームで戦う

7.企業研究を徹底的にやる

1.自分の体験をとことん具体的に書く

あなたの強みを裏付ける体験について、エピソードを交えてとことん具体的に書きましょう。
「私は粘り強い人間です」と100回繰り返し書いたとしても、相手には伝わりません。
粘り強さを伝えるには、それを証明する「エピソード」が必要です。
他の誰にも書けない、とっておきの話を書いてください。
何も立派なものである必要はありません。学業、サークル、部活動、アルバイトなどでOK。
ただし、本気で取り組んだことにしてください。

2.なぜ、どう行動し、何を得たかを伝えよう

ESで体験を伝えるときは、「結果」よりも「プロセス」が重要です。
さしたる実績や成果がなくても、困難をどう工夫して乗り越え、そのプロセスで、あなた自身が何を学び、どのように成長したのかを書いてください。
企業に入ったら、壁にぶつかることだらけです。
採用担当者は、あなたが「困難にぶつかっても、乗り越えられる人かどうか」を知りたいのです。

3.修飾語ではなく、数字やデータで語ろう

体験を伝えるのに、たとえば「私はアルバイトを頑張りました」では、何も伝わりません。
何のアルバイトをいつから、どれだけ頑張ったか、期間・回数・人数はもちろん、売り上げがどのぐらいあったかなどをデータで示しましょう。
「体験から何を得たか」を伝えるときも、具体的な場面を盛り込み、たとえば「アルバイト先の店長に『○○○』と評価された」と、他者からの評価を入れるのも効果的です。

4.ストーリーで伝えよう

読み手の心に情景が浮かぶよう、ストーリーで伝えるように心がけましょう。
たとえば「東日本大震災のとき、御社の店員が無料でお客さんにコーヒーを配っている姿を見て感動したのがきっかけで、御社のショップでアルバイトを始めた。
自分も社会に貢献できる仕事に就きたいと考えた」といった、あなた自身が実際に見聞きしたことを交えて、ストーリーにするとよいでしょう。

5.自分の長所を5つ用意しよう

ESや面接に備えて、自分の長所を5つ用意しておきましょう。
また、それぞれの長所を裏付けるエピソードを3つずつ考えてみてください。
もし見つからなければ、周りの友人や家族に聞いてみてください。
5つのうちどの長所をESで打ち出すかは、志望企業のカラーにもよります。
複数の長所を考えておけば、相手側に合わせてアピールすることができます。
「長所・短所」の書き方には注意が必要です。
分量は長所が多くなるようにし、短所も長所になりうる書き方をしましょう。
「積極性がない」などとは絶対に書かないように。

6.自分のホームで戦おう

ESは、面接時に担当者があなたを知る、唯一の手がかりになります。
全項目が自己PR欄だと思って、空白はできるだけないように書きましょう。
内容は、あなたの得意分野を前面に。面接でもおのずとその話題になるので、面接担当者をあなたの「ホーム」に引き込むことができます。
無理して付け焼き刃の知識を書いても、面接で突っ込まれたら、しどろもどろ、アウェーの戦いになってしまいます。

7.企業研究を徹底的にやろう

勝負の決め手は相手を知り尽くすこと。徹底した企業研究が大切です。
公式サイト、業界本、新聞、ビジネス雑誌など手段はいくらでも。
企業説明会やインターンに積極的に参加し、OB・OG訪問もしてください。
業界によっては店舗を回ったり、工場見学したりすると発見があります。
新聞は最強の武器です。気になる業界の記事をスクラップしたり、デジタル新聞で企業名を検索したり。情報収集を習慣にしましょう。